職人向けの作業服専門店 WORKMAN(ワークマン)は、初の一般客向けの店舗をオープンしました。
一般客向けの店舗の名称は、WORKMAN Plus(ワークマンプラス)。
1号店の場所は、「ららぽーと立川立飛」。
「ららぽーと立川立飛」は、立川駅から多摩モノレールで2駅の立飛駅直結の、オシャレなショッピングモールです。
WORKMAN(ワークマン)とは
WORKMAN(ワークマン)は、これまでプロ向けの作業服販売を専門としてきました。
キャッチコピーは、「やる気ワクワク、ワークマン」です。
朝の早い職人さんのニーズの合わせて、朝の7時からオープンしています。
「よく利用する」という人から、「あちらこちらで目にはするけど、行ったことはない」という人など、さまざまだと思います。
店舗数は、全国で800店舗を突破していて、これは、あのユニクロにせまる店舗数です。
日本全国に、約800店舗を擁し、工場・土木現場向け用品の専門店としては、国内最大の売上げをほこる。
また、商品の値段は安く「作業服のユニクロ」とも呼ばれるが、営業利益率は8%と高い。
これは、主力購買層である現場作業員の勤務時間にあわせた営業時間の設定、メーカーとの技術提携・共同開発によるプライベートブランドの展開等の営業努力によるものである。
メーカー側にとっては、共同開発は海外に提携先を探すなどのリスクを抱えるものの、ワークマンは国内最大規模の販売網を持ち、売れ残りの返品といった従来の商慣行の排除を行っているなど、メーカー側にとってのメリットも大きい。
出典:ウィキペディア
カジュアルブランド
WORKMAN(ワークマン)は、じつは、3つのカジュアルブランドを持っています。
・アウトドアの「フィールドコア」
・スポーツウエアの「ファインドアウト」
の3つのブランドです。
ブランド自体を立ち上げた時期はバラバラですが、2016年ごろから、ワークマンショップ全店で販売されています。
「防寒性の高さがすごい!」
と、バイク乗りの間で話題になり、それが釣り愛好家や、山歩きをする人たちの間にも広がるなど、「過酷な状況で働く人たち」向けのノウハウが、「過酷な状況下で遊ぶ人たち」にも高い評価を受けるようになっていきました。
高価なアウトドアブランドに拘らなければ、低価格でアウトドアウェアが揃うというのは、アウトドア好きの間では、わりと知られています。
もともと、職人さんが外で着るのに耐えうる商品を扱っている専門店ですので、デザインさえ工夫すれば、機能的には、はじめからアウトドアウェアです。
しかし、
一般の人が、WORKMAN(ワークマン)に買い物に行って、強面の職人さんと一緒に買物をするのは、少し抵抗があるのでは?
と、私は以前より思っていました。
たとえ、安くていいものが売っていたとしても、WORKMAN(ワークマン)には、若い女性や、子育て中のママなどは、なかなか行きづらいだろうと思っていました。
WORKMAN Plus(ワークマンプラス)とは
以前より、WORKMAN(ワークマン)の完全防水のジャケットや、特殊なゴムを使った滑りにくい靴など、職人品質のものが低価格で手に入るとネットでは話題になっていて、一般客の売り上げは急増していました。
そこで、一般の人(職人さんが一般人でないみたいな書き方になってしまってすみません…)でも、職人品質のものを低価格で、買いやすいようにという意図でオープンしたのが、今回の WORKMAN Plus(ワークマンプラス)なのです。
WORKMAN Plus(ワークマンプラス)で扱っているのは、9割が従来型の WORKMAN(ワークマン)と同じもので、プロ仕様の品質の良さを、いま人気が高まっているアウトドア用として、一般客の心をつかもうというものです。
WORKMAN Plus(ワークマンプラス)では、マネキンを使ったり、女性用コーナーを設けるなど、より多くの一般客を狙ったスタイルでの営業となっています。
店舗には、鮮やかな色使いや明るい照明が使われ、初日から多くの一般客でにぎわいました。
訪れた買い物客からは、「安くて良い商品がたくさんある」と、評判も上々のようです。
WORKMAN Plus(ワークマンプラス)1号店の「ららぽーと立川立飛」の、初日の売上高は260万円、坪当たり売上高は4万3000円で、坪当たりの売上高は、既存店オープン日の3倍を記録したということです。
今後の展開
WORKMAN (ワークマン)では、2018年11月にも、WORKMAN Plus(ワークマンプラス)2号店を、首都圏有数規模のSC(ショッピングセンター)に出す予定とのことです。
まずは、有力SC(ショッピングセンター)10店舗に出店し、既存の WORKMAN(ワークマン)の店舗と同レベルの採算性のメドがつき次第、数年内に100店舗程度に増やす計画だということです。
WORKMAN (ワークマン)の店舗形態は、FC(フランチャイズ)を基本としています。
WORKMAN (ワークマン)では、直営だけど業務委託という形で、FCオーナー候補者を育て、採算のメドが立った時点でFCとして独立してもらう方式をとっています。
この100店舗という目標も、FC(フランチャイズ)を前提にしているようです。
おわりに
コンセプトとしては、素晴らしいですが、問題は賃料の高さでしょう。
WORKMAN (ワークマン)の既存店舗の多くは、交通の便の悪い場所にありますが、好立地の大型ショッピングセンターとなれば、当然、賃料もケタ違いに高くなります。
これから出店していく10店舗で、高い賃料を負担しても利益を出せるのかが、今後の展開の鍵をにぎることになるでしょう。
安くて高機能なアウトドアウェアや、カジュアルウェアをお探しの方は、いちど足を運んでみてはいかがでしょうか。
今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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