副島隆彦「トランプ暴落前夜」書評 〜 仮想通貨への投資は危ない だって!

副島隆彦の「トランプ暴落」前夜 (Econo-Globalists 21) が発売されました。

そのなかで、副島隆彦の特別コラム「仮想通貨への投資は危ない」というものがあり、気になったので、買って読んでみました。

正直言って、立ち読みでもすむ話なのですが、出不精の私は、面倒だったので、夜中にAmazonで注文してしまいました。

 

預言者 副島隆彦

副島隆彦氏の著書は、大型の書店へ行くと、よく平積みされているので、ついつい立ち読みしたり、買ってしまっています。

売り方の手法としては、「イケハヤのアナログバージョン」といった感じでしょうか?

書籍や目次のタイトルや文章の書き方を、「とにかく過激に危機を煽る」という手法です。

この手の手法は、ついつい気になって読んでしまいます。

そして、それを彼は「予言」といい、自身のことを「預言者」だと言っています。(痛い!

 

たとえは、

・米ドルが1ドル50円になる!
・米軍の北朝鮮爆撃は2018年6月!
・世界大恐慌突入!
・国家財政が破綻する!
・預金封鎖が起こる!

などの文字が目に飛び込んでくると、投資などに興味のある層にとっては、ついつい気になってしまします。

しかし、実際には、いつになっても1ドル50円にはなっていません。

これについては、かつて、FXで、しきりにドル円ショートを仕掛けていた、過去の自分が不憫でなりません。

もちろん、2018年6月に、米軍が北朝鮮に空爆を仕掛けた事実はありません。

 

米軍の北朝鮮爆撃は6月! 米、中が金正恩体制破壊を決行する日

 

世界大恐慌については、今も昔も、周期的にやってくるので、予言でもなんでもありません。

先進国の国家財政が破綻する(している)ことなんて、みんな知っています。

預金封鎖については、まぁ、あるかもしれませんが、“預言者” でなくとも可能性を指摘する人は、大勢います。

オールドメディア層向け

そもそも、副島隆彦氏の書籍のなかで引用しているのは、ほとんどが「日本経済新聞」か、海外ネタは「ブルームバーグ」です。(はっきり言って引用ばっかりです。)

おそらく、テレビや新聞などのオールドメディアを信じる人向けに書いているのでしょう。

 

投資にしても、「危ない金融商品に手を出してはいけない」と言いますが、そんなこと当たり前のことで、“預言者”に言われるまでもないでしょう。

毎月分配型」の投資信託なんて買ってはいけないことは、今の若い人なら、みんな知っています。

また、銀行や証券会社に、こちらから、のこのこと出向いて行ってはいけないことも知っています。

買うなら、手数料の最も安いネット証券会社で、そのなかでも手数料の最も安い投資信託を買うべきことも、知っています。

 

そういう「危ない金融商品」を買ってしまうのは、オールドメディアとリアル店舗を構える銀行や証券会社、そしてネットよりも電話やDM的な、今更、そんなもの迷惑でしかないようなツールが好きな人ではないかと想像します。(正直言って、“かも” ですね。)

分かりやすくいうと、Eメールを使うことが、凄いと思っているような人たちです。

 

「トランプ暴落」前夜 崩壊される資本主義

「トランプ暴落」前夜 〜 崩壊される資本主義 は、

吊り上げられた株価は、もうすぐ下落を始める!
副島隆彦が予言する世界大恐慌へのシナリオ

2019年 トランプ暴落 … 日米で株式市場が急落
→ 素人目にも下落はしそう

2021年世界金融危機 … 米大統領選挙の翌年、ドルが弱低化する
→ 10年前にも言ってたが、未だに110円台

2024年 先進国の財政崩壊 … 大恐慌突入と預金封鎖の断行
→ 各国とも財政危機なのは確か

という内容ですので、興味のある方は、読んでみて下さい。

 

「トランプ暴落」前夜 (Econo-Globalists 21)

内容紹介

この10月10日から、日米で株価が続落した。

だが年内は、株高状況は維持されるだろう。

アメリカのトランプ大統領は、中間選挙(11/6)と年末のクリスマス商戦を乗り切らなければならない。

次の暴落は2019年1月だ。

そして2021年に巨大な金融危機が起き、2024年には先進国が財政崩壊に襲われる―この恐るべき〝副島シナリオ〟は、着々と現実化してゆく。

本書では、アメリカと中国の貿易戦争の真相をはじめ、仮想通貨投資の危険性、長期金利(国債利回り)の急騰が招く財政危機などを詳説。

さらに、あの前澤友作社長(ZOZOTOWN)の月周回旅行にも言及する。

近未来の世界の姿を描ききった、副島隆彦の最新・金融予言!

出典:Amazon.co.jp

著者について

評論家。1953(昭和28)年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒。

外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。

米国の政治思想、法制度、金融・経済、社会時事評論の分野で画期的な研究と評論を展開。

「民間人国家戦略家」として執筆・講演活動を続ける。

『預金封鎖』『恐慌前夜』をはじめとする「エコノ・グローバリスト」シリーズ(小社刊)で金融・経済予測を的中させつづけている。

出典:Amazon.co.jp

 

「トランプ暴落」前夜 (Econo-Globalists 21)

副島隆彦と仮想通貨

仮想通貨については、副島隆彦の特別コラム「仮想通貨への投資は危ない」のなかで、

仮想通貨は投資の対象としては、いまや極めて危険になっている。
だから普通の投資家がこんな危ない金融市場に自分の大切なお金を突っ込むべきではない。大損するのに決まっている。

と述べています。

しかも、読者のなかから、

副島さんは、ビットコインのことはよく分からないのだから、話さないほうがいい

と言われ、

それに対し、

失礼な話である

と自信満々です。

だいたい、読者も読者で、「今、仮想通貨といえば、ビットコインでもないでしょう?」と思ってしまいます。

 

さらに、前書『 銀行消滅 新たな世界通貨(ワールド・カレンシー)体制へ (Econo-Globalists 20) のなかで、

「大事なことは、(ビットコインを)いったん買うと、おそらくもう日本のお札(現金)には戻らない。
換金できないであろう。
ビットコインは決済手段ということだ。だから、ビットコインの価格が値上がりして買ったときとの差額が生じたからといって、株式のようにさっさと売って利益を出すことはできない。
買ってもおそらく損をするであろう」と書いて警告した。

と本書のなかで書いています。

 

銀行消滅 新たな世界通貨(ワールド・カレンシー)体制へ (Econo-Globalists 20)

 

いろいろ“予言” が外れているように思うのですが、それはさておき、今の問題は、株のように売り抜けたときの「所得税」と、換金した場合の「日本円」の価値(紙くずにならないか)ということだと思います。

仮に、日本円に換金できずに、決済手段になったとしても、所得税の税率さえなんとかなれば、むしろ日本円で持つよりも、価値が担保できます。

事実、通貨安で苦しむ新興国などでは、自国通貨を仮想通貨に換える動きが広がっています。

 

副島さんは、ビットコイン(仮想通貨)のことはよく分からないのだから、話さないほうがいい

という意見もあながち間違いではない気もします。

最近、「仮想通貨を無視することは、90年代にインターネットを無視するようなもの」という記事を読んで、なるほどなと思いましたが、未だにインターネットを無視している人も、世の中にはたくさんいるのです。

そのような人たちに、仮想通貨を受け入れろと言っても無理でしょう。

 

その一方で、

新しい時代は、金、銀、銅などの鉱物資源と、石油、天然ガス、石炭、原子力などのエネルギー源をバスケット(籠)の中に入れて時価評価したものを、仮想通貨(クリプト・カレンシー。ビットコインが進化したもの)で、公正、公明、透明に取引、送金、決済できる時代になる。
それが、いまの資本主義が壊れたあとの、新しい世界の基準や原理になる。

と述べています。

きっと、数年後には、「私の予言が的中した」とでも言うつもりでしょう。

 

おわりに

巻末特集は、毎度のことですが、株の推奨銘柄特集です。

そして、注意書きとしては、

いつも書いていますが、投資はあくまでも自己判断で行って下さい。
あとで私、副島隆彦にぐちゃぐちゃと言わないように。
それから、この巻末だけ立ち読みしないで、本を買ってください。

です。

今から6年後の2024年に株価が大暴落を起こして、世界は大恐慌に突入するだろう。
その年に、日本でも預金封鎖が断行される。

というのが、本書のメインテーマであるにもかかわらず、株の推奨です。

そして、投資の責任は一切、取らないと。

 

それから、副島隆彦氏が、ずっと言い続けているのが、金を現物で保有して、貸し金庫にでも入れておいて、必要なときに必要なだけ換金して使うことです。

今回も、金は必ず値上がりするので、しっかりガチホすることをすすめています。

金の現物も悪くはないとは思いますが、先物での価格操作が激しいので微妙です。

仮想通貨ではだめなのでしょうか?

 

私の個人的見解としては、

“預言者” 副島隆彦は、イケハヤのように人を小馬鹿にした、上から目線の手法を使う、インチキ“預言者”であると思っています。

あくまで も “手法” の話で、彼らの人格まで否定するつもりはありませんが。

資本主義社会ですから、なんでもやったもん勝ちです。

そして、私がそう思うだけですので、もし、間違えていたらすみません。

「そんなはずない、自分の目で確かめる」という方は、実際に本を買って読んでみて下さい。

 

「トランプ暴落」前夜 (Econo-Globalists 21)


今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。


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