政府が進める「働き方改革」の一環で、副業を解禁する企業は、少しずつ増えています。
しかし、ある研究所の調査によると、実際には、
副業を行っている正社員の割合は、10.9%
だという結果がでています。
一方、
「今後、副業をやってみたい」と考えている人の割合は、41.0%
と高い結果となっており、今後は、副業を行う人が増加していくことが考えられます。
また、今回の調査では、副業をしていいる人の、平均月収も分かってきました。
さらには、副業を行っている人の、長時間労働などの問題点も浮かび上がっています。
今回は、2018〜2019年現在の、副業事情に迫ってみたいと思います。
副業調査
副業期間
副業をしている人に、その開始時期を聞いたところ、
– 2年前から … 14.5%
– 3年前から … 12.5%
という結果でした。
副業が、世の中に浸透していない時期から行っていた人も、多く存在していたことになりますが、多くは1年以内となっています。
職種
副業をしている正社員の職種は、
– 人事・教育 … 18.1%
– 法務 … 15.1%
– ドライバー … 15.0%
– 総務…14.0%
などという結果となっています。
時間と月収
副業に取り組む時間と、平均月収は、
– 副業による平均月収 … 6.8万円
という結果になりました。
平均して6.8万円という金額は、思ったよりも多いように思いますが、実際には、これは平均値なので、数十万円稼いでいる人と、1万円程度の人など、様々でしょう。
しかし、なかには、本業を含む1週間の総労働時間が、70時間を超える人が、1割程度存在していることも明らかになりました。
これは、週5日勤務に換算すると、1日14時間も働いている計算になります。
しかし、週末に目一杯、副業を行えば、それくらいはいくでしょう。
副業のマイナス面
実際に副業をしている人があげた、副業のマイナス面としては、
– 過重労働になり本業に支障をきたした … 13.0%
– 本業がおろそかになった … 11.3%
– 競業によって本業に不利益を出してしまった … 8.2%
– 本業の情報を持ちだしてしまった … 7.9%
– 本業の企業のイメージダウンになるような問題を起こしてしまった … 6.9%
などの問題が明らかになっています。
今後は、過重労働にならないよう、副業者自信が、セルフマネジメントを行うことが必要と言えるでしょう。
副業のプラス面
一方、副業をしている人のプラス面としては、
– 自分の仕事のやり方や経験を、定期的に振り返るようになった…40.5%
など、副業に取り組むことで、本業の進め方に良い影響があったとする意見もありました。
人気の副業
人気の副業は、男女別に、
男性
– ライター
– アルバイト・派遣
– web関連
– デジタルコンテンツ作成
女性
– ライター
– 接客業・サービス業
– 講師・インストラクター
– 派遣
となっています。
男女ともに、2位に「ライター」が入っているところが興味深いですね。
この「ライター」とは、「デジタルコンテンツ作成」や「web関連」とは別にされていることから、自分のホームページやブログなどのメディアではなく、クラウドソーシングサービスなどで仕事を見つける、いわゆる「外注ライター」のことだと思います。
もしかしたら、「note」などで、自分が書いたコンテンツを販売しているのかもしれません。
あるいは、著名人の「ゴーストライター」かもしれません。
「デジタルコンテンツ作成」は、ブロガーやユーチューバー、アフィリエイターなどでしょう。
「web関連」は、webデザインや、プログラミング関係だと思います。
これらの仕事は、外に出かけるアルバイトや派遣よりも、体力的・時間的に効率的なのでしょう。
街ゆく人の意見
これまでみてきたような、副業の平均月収や、副業の問題点について、街ゆく人の反応は、
まとめ
いかがだったでしょうか?
政府が副業や兼業を後押しするなかで、副業を自分自身でコントロールする難しさも、浮き彫りとなっています。
いわゆる「セルフブラック企業化」しないように、そこは自分自身で、気をつけなくてはいけません。
また、一生、そのペースで働くということは、厳しいのではないかと思います。
そのため、残業と同じく、労働をやめるたら収入が途絶えてしまうような副業ではなく、数年後に資産になるような副業をするのが、賢い副業のやり方ではないでしょうか?
いずれ、副業が本業を超える日がくれば、会社をやめて副業にフルコミットする、という選択肢も選ぶことができます。
そのためには、「嫌なこと・苦手なこと」ではなく、「好きなこと・得意なこと」を副業にする必要があります。
ところで、
あなたは、いま、何かしらの副業をやっていますか?
今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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