セトルメント と ペイメント の違いと XRP の関係【Twitter投稿のまとめ】

先日、Twitter上で、「ぷりんさん(@bpQo11C8HmuFfl4)」と、「てにったーさん(@tenitoshi)」の間で、こんなやり取りを見つけました。

ぷりんさん(@bpQo11C8HmuFfl4

こんにちは!よく言われている、ペイメントとセトルメントの違いと利点が、どうXRPの価格に作用するのか分かりません!ご教授お願いいたします!

 

てにったーさん(@tenitoshi

ぷりんさん、大変重要なご質問ですね!
重要すぎて、今すぐ適当に答えるのではなくちゃんと練ってから、お答えしたいので少しだけお時間ください。m(_ _)m

 

ぷりんさん( 

ありがとうございます!楽しみにしています!

 

私も「ペイメントとセトルメントの違い」については、気になっていましたので、回答が気になっていました。

その前に…

 

フロー型ソーシャルメディア Twitter

ご存知のように、Twitterには、文字数の制限があります。

そのため、Twitterでは、「要点が端的にまとめられ、一瞬でわかるぐらいの情報量」として投稿されるので、それがTwitterのいいところでもあります。

また、Twitterなどのメディアは、「フロー型ソーシャルメディア」と呼ばれ、どんなに素晴らしい投稿でも、時間と共に、どんどんと流れていってしまい、なかなか遡って見てもらうことは困難になります。

また、その投稿をみる方としても、あとになってから、気になっていた投稿を見つけるのは大変です。

 

「フロー型ソーシャルメディア」には、Twitterのほかに、Facebook、LINE、Instagramなどのメディアが該当します。

これらの「フロー型ソーシャルメディア」は、タイムラインに、どんどんと最新情報が流れてきて、いま起こっていることが、よくわかるという利点がある一方で、タイミングを逃すと、その情報が流れていってしまうという面もあります。

ということで、「フロー型ソーシャルメディア」に対して、「ストック型ソーシャルメディア」と呼ばれるブログに、今回の有用な情報を残しておこうと思い、分かりやすくまとめておくことにしました。

セトルメントとペイメントの違いとXRPの関係

ここからが、「てにったー(@tenitoshi)さん」による回答になります。

 

ご質問の内容は、「セトルメント&ペイメントの違いとXRPの関係」ですね。

仮想通貨の存在意義に関わる、大変重要なポイントです。

 

まずは、仮想通貨を一旦忘れて、法定通貨ベースで説明させて下さい。

2つの違いを一言で表すとこんな感じ↓

セトルメント=「現金」の移動
ペイメント=「所有権」の移動

なお、ここで言う「現金」とは、いわゆる千円札のような、物理的な現金だけではありません。

日本円で言えば、日銀ネット上の数字(データ)も「現金」に該当します。(量はむしろこっちの方がずっと多い。)

そして、この「データ版の現金」を、直接扱えるのはごく一部。

日銀に口座を持つ日本の金融機関だけです。

セルメント

なので、円について言うと、

① セトルメント=「現金」の移動とは、

・紙幣のような物理的なお金の移動
・国内の銀行による日銀口座間の移動

の2種類になります。

注:ここでは、日銀やリップル社が使う「セトルメント」の意味を説明します。業界によっては別の意味として使う場合もあります。

ペイメント

次に②ペイメント。

ペイメントとは、「所有権の移動」を意味します。

どういうことかと言うと、

「所有権」とは例えば

・Suicaにチャージされた残高
・個人の銀行口座の残高

等です。

 

「ツケ」という信用

これらは、JRや銀行が裏付けの価値を保証している、単なる数字です。

与信」とか、「信用」とか、「IOU」とか呼ばれる事もあります。

JRの券売機で、1000円札を投入し、「Suica」にチャージした時、その「Suica」には、1000円分の所有権が付与された、という感じです。

このような「所有権」のことを、界隈でよく使う「IOU」と呼ばさせて下さい。

I Owe You.(借りを作った)」という言葉の略語です。

 

イメージしやすくするため、例を挙げます。

「Suica」にチャージしたとします。

「Suica」に「IOU」としての数字が、データとして記録されます。

私達は、JRを信用している状態になります。

JRが価値を保証してくれる、と。

 

ここでAさんが、駅で「Suica」に1,000円をチャージし、翌日コンビニで「Suica」払いをする例を考えてみます。

Aさんは、現金1,000円札を駅の券売機に入れたことで、JRは現金を受け取ります。

受け取ったJRは、これを現金で保有し続けるか、またはX銀行にあるJRの口座に預けるか選べます。

 

今回は、銀行口座に預けたとしましょう。

一連の操作で、Aさんの「Suica」には、1,000円分の「IOU」が記録され、X銀行に裏付けの1,000円が入ります。

翌日、Aさんがコンビニで、200円のコーヒーを買ったとします。

Aさんは、コンビニの読取機に「Suica」をタッチ。

200円が差し引かれ支払い完了。

無事、コーヒーを受け取りお店を出ました。

 

このコンビニでの買い物は、セトルメント(現金移動)ではなく、ペイメント(IOU移動)にあたると言えます。

なぜなら、「Suica」読取機にタッチして、ピッとなったコンマ数秒の間では、コンビニ側は「現金」を受け取ったわけでもないし、コンビニの銀行口座に200円が追加されたわけでもないからです。

コンビニは、単純にAさんからデータという形で「所有権(IOU)」を受け取っただけなのです。

俗っぽく言うと、これは「ツケ」の状態と言えるでしょう。

コンビニは、「現金」を受け取らないまま、Aさんにコーヒーを渡してしまったので。

 

では、最終的に現金は、いつ動くのか?

セトルメントは、いつ完了するのか?

それは、X銀行にあるJRの口座から、Y銀行にあるコンビニの口座に資金が完全に移動した時です。

もっと厳密に言うと、日銀ネット内の「データ版現金」が移動した時です。

X銀行の口座 ⇒ Y銀行の口座、と。

このデータ移動は、現在の全銀システムでは、(たしか)1日1回しか行われないので、それを待って初めて「セルメント完了」と言えます。

 

我々の日常は、いわゆる「物理的な現金」払いを除くと、ほぼ全てがペイメント(IOU移動)で済ませていることに気付きます。

「Suica」は勿論のこと、「クレジットカード払い」や「LINE Pay」での送金も、基本的に「IOU移動」です。

現金は、同時に動いてないので。

銀行振込だって「即時」に反映される残高は、「ペイメント」です。

 

なぜこんなに、現金主義じゃなく「IOU主義」なのか?

それは、その方が圧倒的に速くて効率的だからです。

所有権の移動だけなので、「Suica」をタッチしてデータを書き換えるだけ。

コンマ数秒以内で完了するのです。

これは、ある意味「ツケ」という信用で、世の中がうまく回っていると言ってもよいと思います。

 

仮想通貨

ここで、ようやく仮想通貨の話になります。(長くてすみません。)

「BTC」や「XRP」といった仮想通貨の大きな特長は、誰でも扱える「データ版現金」であることです。
ここが、日本の金融機関しか扱えない、日銀の閉ざされた「データ版現金」とは大きく異なる点です。

なので、仮想通貨は、「誰でも扱えるセトルメント機能」を特長としています。

というか、これが最大にして、ほぼ唯一の特長といっても過言ではありません。

 

では、

今までの信用をベースにしたペイメントの世の中を、仮想通貨によるセトルメントの世の中に置き換えられるか?

と言ったら、実は、ほぼ絶望的です。

 

理由は簡単です。

仮想通貨の性能が絶望的に低い」からです。

最も高性能な部類の「XRP」で考えてみます。

・決済速度4秒以下 ⇒ Suicaの「ピッ」に圧倒的に劣る
・手数料ごく僅か ⇒ 無料のSuicaに負ける
・処理量1500回/秒 ⇒ Suicaは路線バスのようなオフラインでもOK。実質無限大。

全然ダメダメです。

ちなみに、「XRP」の処理能力1,500回/秒とは、1日で換算すると1.3億回です。

日本人が1日1回取引しただけでパンクします。

「BTC」、「BCH」は言わずもがな。

国際送金

ということで、何が言いたいかというと、「仮想通貨の最大のメリットである「誰でもセトルメント」というのは、日常生活では殆ど使えない」ということです。

ここまでダメなところを示されると「仮想通貨って、実は全然使えないのか?」と思われるかもしれません。

しかし、実は、わずかながら、仮想通貨が活躍できる余地があるのです。

それが「国際送金」です。

 

今までお話ししてきたのは、日本国内の取引の話。

同一国内だったら、資金のたまり場である各銀行が、共通のネットワークにいるため信用(ツケ)という方法がうまく回ります。

しかし、一歩海外に目を向けると、この「信用」というものが、全く効かないケースが頻発します。

 

例えば、日本AさんがSuicaを使って、ブラジルBさんに送金する例。(円 ⇒ レアル)

今までと同様、「Suica」のチャージ、つまり「IOU」のデータを、ブラジルにそのまま送ったとします。

そして、AさんはBさんに次のように言います。

「これ日本円と等価だよ。」

おそらく、ブラジルのBさんの返事は、こんな感じでしょう。

「レアルの方が良いけど日本円でもいいや。でもそのかわり現金にしてくれ。」

 

「IOU」とは、手形みたいなものです。

JRの「IOU」や日本の地銀の「IOU」なんて、ブラジルでは手形として通用せず、交換するには大変な労力が必要になります。

リップル社は、ここにこそ仮想通貨の存在意義がある、と目を付けました。

 

つまり、仮想通貨は、誰でも扱えて、世界中を素早く動かせる「現金」であるという一点。

飛行機じゃないと運べない紙のお金や、日本から飛び出せない日銀のデータには無い特長です。

国際送金が、今まで摩擦だらけだったのも、インターネットを通して自由に動かせる「現金」が存在しなかったからです。

リップル社は、仮想通貨の最大のユースケースは、国際送金であるということに気付きました。

そして、海外送金にて最大のネックとなっていた「セトルメント」という機能に「XRP」を特化させたのです。

 

まとめ

長くなりましたが、最後に以上をまとめます。

・セトルメント = 現金移動
・ペイメント = IOU移動

ペイメントで成り立つ日常生活には、仮想通貨の性能は、あまりに低くて存在意義に乏しい。

ただし、海外送金は現金でないと摩擦が大きい。

ここに、仮想通貨最大の特長である「セトルメント」機能が生きる

リップル社は、ここに目を付けた。

以上です。

おわりに

多少、見やすく装飾はしましたが、これが「てにったーさん(@tenitoshi)」による回答です。

このように、TwitterなどのSNSの投稿の中にも、有用な情報が埋もれています。

しかし、これだけの長文をTwitterで読むのは、ちょっと大変です。

また、これだけのものを、流れては消えてしまう、Twitterの投稿の中に埋もれさせてしまうのは、非常にもったいないと思い、ブログにまとめさせてもらいました。

「ぷりんさん(@bpQo11C8HmuFfl4)」、「てにったーさん(@tenitoshi)」、有用な投稿ありがとうございます。

私も、Twitterの有用性に気が付き、はじめてみました。

もしもよかったら、繋がってもらえたら嬉しいです。

https://twitter.com/minatotsukasa


今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。


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