「投資信託の積立注文に楽天カードクレジット決済を利用すると、積立額の1%にスーパー楽天ポイントが付与されます。」
との発表が、楽天証券よりありました。
「あれ?楽天証券って、以前から、楽天カードからの積立投資ができなかった?」
と思った方もいるかもしれません。
私も気になったので調べてみました。
楽天カードから積立
以前より、楽天証券では、楽天カードから積立投資ができたような気がしたので、調べてみました。
すると、やはり「楽天カードから積立」という引き落とし方法が設定されていました。(右上)
リンクを開くと、以下のような感じです。
しかし、問題は、赤字で書かれているところです。
その部分だけを書き出してみると、
本サービスは、『楽天カード(クレジット)を通じて、銀⾏⼝座から積⽴代⾦を引落として買付代⾦に充てるサービスです。
通常のカー ド利⽤とは異なりポイントの付与はありません。
つまり、「利用はできるけど、ポイントはつかない」ということです。
「楽天カードから積立投資をする」場合の取引の流れは、
楽天カード(クレジット)を通じて、銀行口座から積立代金を自動で引落して、投信積立をおこなうサービスです。
毎月11日の3営業日前までに積立設定を行っていただくと、当月27日に引落し、翌月12日のお買付けとなります。
https://www.rakuten-sec.co.jp
となっています。
それでは、今回、発表になった「楽天カードクレジット決済」とは、どのようなものでしょうか?
まずは、楽天証券のサイトで確認してみました。
投信積立での楽天カードクレジット決済とは?
楽天証券では、これまで投資信託の積立の引落方法として、証券口座からの引落と銀行口座からの引落を提供しておりましたが、新たに楽天カードクレジット決済が加わります。
楽天カードクレジット決済では、月額50,000円までを上限に、クレジットカード払いで投信積立を行うことができ、楽天カードからカード決済額の1%分の、楽天スーパーポイントが付与されます。
12日までに申込を行った積立設定分を、翌月1日(休業日の場合はその翌営業日)に買付け、その後、27日(休業日の場合はその翌営業日)に楽天カードの引落先の銀行口座から引き落とされます。
本サービスはリボ払いの対象外です。
https://www.rakuten-sec.co.jp
ということです。
ということで、
カード決済額の、1%分の楽天スーパーポイントが付与されるようです。
「楽天カードクレジット決済を使った投信積立の流れ」は、以下の図のような感じです。
PRTIMES ニュースリリース
「PRTIMES」より、ニュースリリースを引用します。
「楽天カード」で楽天証券の投信積立の購入が可能に! ‐「楽天カード」のクレジット払いで、毎月ポイントが貯まる‐
楽天証券は、楽天グループの各サービス利用によって貯まる「楽天スーパーポイント」などで投資信託を購入できる「ポイント投資」サービスや、投信積立全対象商品の購入手数料(税込)を全額ポイントバックするプログラムの提供など、楽天グループの強みを活かした投資信託・投信積立サービスの拡充に積極的に取り組んでいます。
今回、新たに「楽天カード」のクレジット払いが楽天証券の投信積立引落方法として利用可能となり、毎月の購入金額1%分の「楽天スーパーポイント」が貯まるようになります。
「楽天カード」クレジット払いで、投信積立をご利用いただくことで、1,500万名を超える「楽天カード」会員様を含め、投資初心者の方にも、投資信託での資産形成を始めやすい環境を提供できるものと考えています。
また、投信積立の「楽天カード」クレジット払いで獲得した「楽天スーパーポイント」は、楽天証券で投資信託の通常購入に利用できるほか、9月30日から提供開始予定の「ポイント投資」積立サービスでも利用可能です。
「楽天カードクレジット決済」を引落方法に選択し、ポイント利用設定を行うことで、投信積立で貯まったポイントをそのまま積立代金に充当することが可能となり、「ポイント投資」サービスをより効率的に活用できます。
https://prtimes.jp/
発表されたサービス内容
今回、発表された「投信積立での楽天カードクレジット決済」のサービス内容は、以下の通りです。
・利用可能金額:100円以上1円単位・月額上限:50,000円
・対象口座:特定口座、一般口座、NISA口座、つみたてNISA口座
・楽天スーパーポイントについて:毎月の購入額の1%(100円につき1ポイント)の楽天スーパーポイントが付与
つみたてNISA口座
現状でも、「NISA口座」で、楽天スーパーポイントを利用することができますが、「つみたてNISA」では、ポイントを利用することができません。
*投資信託の積立ではなく、通常購入でのポイント利用は、2017年8月26日より利用することができるようになっています。
今までのNISAに加えて、2018年の1月から、つみたてNISA制度が始まりました。
つみたてNISAとは、現行NISAと同様に、投資による値上がり益や配当金・分配金にかかる税金が非課税であり、また非課税期間が20年と長く、積立に特化しているのが特長です。
一般NISA | つみたてNISA | |
対象者 | 20歳以上 | |
運用方法 | 通常買付・積立方式 | 積立方式 |
年間投資上限額 | 120万円 | 40万円 |
非課税となる期間 | 5年 | 20年 |
対象商品 | 国内株式・海外株式・投資信託 | 国が定めた基準を満たした投資信託 |
非課税対象 | 対象商品にかかる配当金・売却益等 | |
口座開設期間 | 2023年開始分まで | 2037年開始分まで |
金融機関変更 | 各年ごとに変更可能 |
積立NISA口座での「楽天スーパーポイント」の利用は、
「2018年の夏には、利用できるようになる」
という噂でした。
投信積立の「楽天カード」クレジット払いで獲得した「楽天スーパーポイント」は、楽天証券で投資信託の通常購入に利用できるほか、9月30日から提供開始予定の「ポイント投資」積立サービスでも利用可能です。
https://www.rakuten-sec.co.jp
ということから、
2018年9月30日からは、「つみたてNISA口座」でも、楽天スーパーポイントの利用が可能となるようです。
下の図の中にも、Point2のところに、
* 2018年9月30日開始予定。
と書かれています。
もらえるポイントの上限
今回の発表では、月額上限が50,000円と設定されています。
月額50,000円ということは、年間で60万円になります。
ということで、もらうことのできる楽天スーパーポイントの上限は、
60万円×1%=6,000円相当のポイント
ということになります。
おわりに
今回、発表された「投信積立での楽天カードクレジット決済」とは、
楽天カードクレジット決済を選択することによって、対象口座(特定口座、一般口座、NISA口座、つみたてNISA口座)で、楽天スーパーポイントの付与、および利用が可能となる ということのようです。
現状でも、楽天カードでの投資信託の積立投資は可能だったのですが、与信枠を利用しないで、「楽天カードの引き落とし銀行口座から積立代金を引き落としするサービス」であり、スーパーポイント付与の対象外でした。
今回の変更により、カード決済になることから、楽天カードで投資信託を積み立てると積立金額の1%の楽天スーパーポイントがもらえるようになるようです。
ただし、与信枠を利用するため、楽天カードの利用限度額を超えている場合は、積立注文が執行されない場合がありますので、その点には、十分ご注意ください。
楽天証券の「つみたてNISA」は、わずか100円から積立投資を行うことが可能となっています。
そして、楽天証券では、「毎日コース」、「毎週コース」、「毎月コース」、「隔月コース」、「複数日コース」から選べるようになっています。
そのため、「毎日100円ずつ積立投資を行う」という“超分散投資”を行うことも可能になっています。
しかし、はっきりとは書かれはいませんが、今回の対象は、「毎月1日に自動で積立を行います。」とかかれているように、「毎月コース」のみになるのかなぁ、と思ってしまうのですが、どうでしょうか。
そうなると、「毎日コース」で積立投資を行っている人は、今回の変更は、あまり関係がない可能性もあります。
また、個人的には、「毎日コース」での、楽天スーパーポイントの利用 についてが、非常に気になります。
これまで投資信託の通常買付でしか利用することができなかったポイントを、投資信託の積立注文にもお使いいただけるようになります!(特定口座、一般口座、NISA口座、つみたてNISA口座で利用可能)
ポイント利用設定を行えば、その内容が継続して、積立注文に毎回適用されるため、お客様は注文のタイミングを気にする必要はございません。
また、ポイント利用設定では、「すべて使う」「毎月上限○○ポイント」「毎日上限○○ポイント」の3種類から利用方法を選ぶことができます。
そのため、楽天市場のお買い物などに利用したいポイントがある場合、上限設定を行えば、必要以上にポイントを消費してしまうことがなく、計画的にご利用いただけます。
https://www.rakuten-sec.co.jp
「毎日上限○○ポイント」という箇所が気になりますので、引き続き調査してみます。(なんとなくできそうな感じですね。)
追記:2018年10月現在、「つみたてNISA」口座での、楽天スーパーポイントの利用は可能となっています!
【関連記事】
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今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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