「つみたてNISA」制度、利用していますか?
基本的には、運用を始めたら、放ったらかしでいいのが、「つみたてNISA」の魅力ですが、定期的にやってくる、世界的な株価の暴落が起きた場合には、思わぬ含み損を抱えることはよくあります。
しかし、「インデックスファンド」の運用による積立投資は、長期的にみれば、概ねプラスになると考えられています。
その根底には、資本主義における経済活動は、必ず右肩上がりで成長を続けるという前提に立っているからです。
つみたてNISAとは
個人投資家のための税制優遇制度としては、2014年1月にスタートした「NISA(ニーサ)」がありますが、2018年の1月より新たに「つみたてNISA」という、少額からの長期積立投資を支援するための、非課税制度が始まりました。
「NISA」と「つみたてNISA」は、1年に1回、切り替えが可能ですので、すでに「NISA」を利用中の人でも、「つみたてNISA」に切り替えて利用することも可能です。
税制優遇制度
選ばれたファンドを「つみたてNISA」口座で運用すると、通常は、
非課税期間
「つみたてNISA」で新規に投資できる期間は、
最終年の2037年に投資した分は、2057年までは、非課税扱いということになります。
つまり、若い人ほど、積極的に利用したい制度です。
「NISA」、「つみたてNISA」、「iDeCo(確定拠出年金)」ともに、20歳から運用を始めることができます。
非課税枠
「NISA」の年間最大投資上限額は120万円で、非課税期間は、最長5年間です。
一方、
しかしながら、800万円+運用益だけでは、老後の資産としては心もとないので、「iDeCo(確定拠出年金)」や特定口座などと併用して運用する必要があるかもしれません。
それでも、少額から始めたい投資初心者にとって、「つみたてNISA」は、とてもありがたい制度です。
これは、60歳以前に、何らかの理由で、現金が必要になったときには助かります。
iDeCo とは
加入者が毎月一定の金額を積み立て、あらかじめ用意された定期預金・保険・投資信託といった金融商品で自ら運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取ります。
基本的には60歳になるまで、引き出すことはできません。
「つみたてNISA」が、資産の売却や引き出しが、自由にできるのに対して、
そのかわり、
申告を行うことで、所得税や住民税が安くなります。
運用益が非課税というのは、「NISA」や「つみたてNISA」と一緒です。
また、60歳以降に資金を受け取るときにも、税制優遇措置があります。
つみたてNISA と iDeCo の併用
しかし、「NISA」と「つみたてNISA」の併用はできませんので、どちらかを選ばなくてはいけません。
また、「NISA」と「つみたてNISA」は、1年に1回、切り替えが可能です。
「iDeCo」の拠出限度額は、公的年金や企業年金の加入状況によって変わってきますが、たとえば、企業年金に加入していないサラリーマンや専業主婦の場合、年額で27.6万円(月額2.3万円)です。
企業年金に加入していないサラリーマンが、
「つみたてNISA」と「iDeCo」を使って非課税で運用できる合計拠出限度額は、
ということになり、それを超える金額は、特定口座など、非課税にはならない口座で運用することになります。
まずは、この、拠出限度額をフルに使い切るのが、税制的には最もお得です。
私も「つみたてNISA」と「iDeCo(確定拠出年金)」を併用して運用しています。
年末が近づくと、「生命保険控除証明書」と同様に、「小規模企業共済等掛金控除証明書」が郵送されてきますので、年末調整や確定申告の際に、忘れずに控除申請を行いましょう。
また、国民年金保険料に未納や滞納がある人は、「iDeCo」の審査が通らない場合がありますので、注意が必要です。
インデックスファンド とは
「つみたてNISA」では、主に「インデックスファンド」に投資をします。
「インデックスファンド」は、「アクティブファンド」に対して、「パッシブファンド」とも呼ばれます。
・市場の平均値を上回わる運用を目指すのが「アクティブファンド」
なんとなく、プロのファンドマネージャーが運用する「アクティブファンド」のほうが、成績が良さそうですが、実際には、「インデックスファンド」のほうが圧倒的によい運用実績を上げているということが、世界的に明らかになっています。
つまり、
ということです。
おわりに
20年間という制度の非課税期間を考えると、「つみたてNISA」を始めるなら、早いほうがいいと思います。
もちろん、株価下落のリスクはありますが、
と言えます。
もしも、上昇すると分かっているのなら、「借金」してでも、その場で一括で購入した方が、遥かに利益が見込めます。
この「借金」は、プロのファンドマネージャーが運用する、一般の投資家からの投資に相当します。
しかし、そんなことは、不可能だと気がつくべきです。
実際には、
というのが事実なのです。
今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
コメント