突如ネットがざわついた、NHKの「みんなで筋肉体操」をご存知でしょうか?
3人の男性が、ムキムキの筋肉を見せびらかすような衣装で、円形の台の上に乗っている立っています。
なんとも奇妙ですが、癖になる番組です。
みんなで筋肉体操 とは
「みんなで筋肉体操」とは、NHK制作の「みんなの体操」風の、5分間の「筋トレ体操」番組です。
はじめに「筋肉指導」の肩書きで、「谷本道哉」という名前の、マッチョな男性が解説します。
BGMも、なかなかイカしています。(個人的にですが…)
余計なトークは一切せず、その日のトレーニング内容を端的に説明します。
そして、3人の男性が運動をはじめるという番組です。
けっこう、ストイックに追い込みます。
NHK広報局のツイートはこちら。
キャスティングとセンター
「みんなの筋肉体操」に出演している、筋肉指導以外の3人のアシスタント男性は、
・武田真治(俳優)
・小林航太(弁護士)
・村雨辰剛(庭師)
の3人です。
観て頂ければ分かると思いますが、俳優の武田真治さん以外は、完全に謎のキャスティングです!
その点については、「筋肉体操 制作背景」をご覧ください。
そして、センターは日替わりです。
出演者情報
谷本道哉(筋肉指導)
1972年生まれ。近畿大学准教授。専門は筋生理学。博士(学術)。
自信のある筋肉は、Vシェイプが作れる広背筋。「男は背中で語るものです」。
筋トレを始めたのは、(以前取り組んでいた)フルコンタクト空手の競技力向上のため。
筋トレの魅力は、個人差はあっても誰でも効果が確実に得られること。
あこがれの筋肉の持ち主は、リンフォード・クリスティ(陸上選手)。
プロテインの味にはこだわらない(バニラ味を緑茶で割ると抹茶味になる)。
筋肉一言「重さにこだわらず、ケガなく楽しくずっと続けられるものでありたいと思っています。」
武田真治
1972年生まれ。俳優。
自信のある筋肉は?「胸筋でしょうか。大きくはありませんが、綺麗に割れていると言われます」
筋トレを始めたのは、約20年前の体調不良がきっかけ。顎関節症で凝り固まってしまった全身の筋肉をほぐすため。
筋トレの魅力は、一人でできるもっともスリリングで、しかも安全な刺激であること!
あこがれの筋肉の持ち主は、映画「ファイトクラブ」のブラッド・ピット。
好きなプロテインの味は、いちご(笑)。
筋肉一言「筋トレは精神安定剤。決めたメニューをこなせる自分を確認できることで、自分の体調を知り、精神状態を整え、毎日を楽しくハツラツと過ごすことができています。」
小林航太
1988年生まれ。東大卒の新人弁護士、コスプレイヤー。
自信のある筋肉は、広背筋をはじめとした背中全体の筋肉。
筋トレを始めたのは、筋肉キャラのコスプレをやりたかったから。
筋トレの魅力は、やった分だけ必ず結果が出るところ。
あこがれの筋肉の持ち主は、漫画「キン肉マン」のネプチューンマン。
好きなプロテインの味は、リンゴジュースで割ったヨーグルト味。
筋肉一言「筋トレ権を憲法で規定すべき。それくらい人にとって筋トレは重要だ」
村雨辰剛
1988年生まれ。スウェーデン生まれの庭師(26歳の時に帰化して日本人に)。
自信のある筋肉は、懸垂で鍛えた広背筋。
筋トレを始めたのは、か細かった子どもの頃にスーパーヒーローのような格好いい体になりたいと思ったから。
筋トレの魅力は、強くなっていく自分を見て自信につながること。忍耐力も養われる。
あこがれの筋肉の持ち主は、アーノルド・シュワルツェネッガー。
好きなプロテインの味は、定番のバニラ味。
筋肉一言「筋トレは、精神を鍛えること。体に筋肉がつく事は副産物です。 筋肉がつくということは精神が強くなったことと考えます。」
出演者情報のページは、こちら
みんなの筋肉体操 1〜4回の放送
【みんなで筋肉体操】腕立て伏せ ~ 厚い胸板をつくる
みんなで筋肉体操です。
筋トレは、ダンベルやバーベルがなくても工夫して行えば、かっこいいボディがつくれます。
さあ、はじめましょう。
今日は、腕立て伏せです。
丁寧にしっかり行えば、15回程度でも十分、厚い胸板を作ることができます。
おすすめは…
センター:武田真治(俳優)
【みんなで筋肉体操】腹筋 ~ 凹凸ある腹筋をつくる
みんなで筋肉体操です。
筋トレは、やり方を工夫すれば、短い時間でも十分に成果をあげられます。
一緒に筋肉を追い込んでいきましょう。
今日は、腹筋です。
腹筋は回数をこなす必要はありません。
強い刺激を加えれば、10回程度でも十分、追い込むことができます。
効率的なトレーニングで、最高の腹筋を手に入れましょう。
おすすめは…
センター: 小林航太(弁護士)
【みんなで筋肉体操】スクワット ~ 強靱な足腰をつくる
みんなで筋肉体操です。
筋肉は年齢や性別に関係なく、トレーニングによって衰えを食い止め、大きく強くすることが可能です。
一緒に筋肉を鍛えましょう。
今日は、スクワットです。
スクワットは、自分の体重だけでは負荷が軽すぎるので、ひと工夫加えて、太ももをパンパンに追い込むテクニック、紹介します。
おすすめは…
センター:村雨辰剛(庭師)
【みんなで筋肉体操】背筋 ~ 語れる男の背中をつくる
みんなで筋肉体操です。
筋トレは、闇雲に回数を重ねても効果はありません。
強い刺激を加え、要領よく筋肉を追い込みましょう。
今日は、背中の筋肉のトレーニングです。
しっかり鍛えて、語れる男の背中を手に入れましょう。
おすすめは…
センター:武田真治(俳優)
筋肉指導の谷本道哉氏、けっこう、追い込みます!
実際にやってみると、かなりキツイです!
筋肉体操 制作背景
「みんなで体操体操」の制作背景や、番組の中身については、いろいろと疑問を持つ人が多いと思います。
はっきり言って、ツッコミどころが満載です。
「みんなで体操体操」の制作背景については、インタビューを引用します。
いったい誰が考えて、誰が編成したのか?
なんなんだ?この番組は!
誰が何を考えて作ったのだろう?
どんな目的なんだ?
このキャスティングは何だ?
突然、何を考えて編成したのか?
突然、始まる5分番組に、どんな勝算があったと言うのか?
これはもう、聞いてみるしかない!
本来なら取材を申し込んで時間をもらって、と動くべきだが今週のうちに終わるらしいので今週のうちに聞きたかった。
そこで、つてを頼ってメールで質問し回答をもらうことにした。
以下、私の質問と、それに対する制作の方と編成の方、それぞれの回答をそのままお見せしよう。
まず制作について聞いたところ、制作局第1制作センター(生活・食料番組部)斎藤大輔チーフ・プロデューサーが回答してくれた。
Q.なぜ「筋肉体操」の番組を企画されたのでしょうか。
普通の体操ではなく、筋肉を強調した企画にしたのはなぜなのか、興味があります。
A.
・実は、筋肉体操は、普段「あさイチ」の制作を担当している男性陣が作っています。
・健康の為の筋肉や筋肉トレーニングに対する関心が非常に高まっていることを(特に女性の関心が)日々の取材の中で感じていて、何か番組にできないかと思っていました。
・筋肉もりもりの演出になったのは、普段、女性ネタばかりやっている反動かもしれません。
・巷にあふれる筋トレ紹介番組やDVDの中でどう埋もれないようにするか?
ライザッ○やワンダーコ○など、様々なモノをリスペクトしながら拝見しました。・紆余曲折あり、今の形に…。
なぜ最終形が、こうなったのか具体的なことは思い出せません。
あまりに筋肉を見過ぎて、筋肉にとりつかれていたのかも…なんと!「あさイチ」制作の男性陣が作ったのだ!
主に女性に向けて「あさイチ」を作る中で女性の関心が「筋肉」に向きつつあるのを感じ取った、ということらしい。
女性向けの反動でムキムキ、というのも面白い。
続いてキャスティングについても聞いた。
Q.番組の雰囲気はNHKさんの「みんなの体操」を踏襲されているのだと思いますがやはり出演者が圧倒的に変です。
武田真治さんはわかるとして、弁護士?庭師?のお二人はどのような経緯でキャスティングしたのかお聞きしたいです。
A.
・ちなみに「みんなの体操」っぽくなった理由ですが、どちらかといえば、はじめにタイトルありきでした。
「みんなで筋肉体操」という言葉を思いついたときの、言葉の語感、響きが気に入ったからです。・「みんなで」にこだわりました。
筋トレはみんなのもの。
できるだけ筋肉や筋トレのイメージがないジャンルや、職業の人たちを探しました。・最終的な決め手は、ご出演頂いた方々の筋肉、立ち姿に惚れたからです。
・・・ん?いや、えーっと、なぜ弁護士と庭師なのか、知りたかったんだけどこれだとわからない。
でも「決め手」とあるので、何人もの候補が挙がった中から悩んだ末決めたらしいことは伝わってくる。
つまり、惚れ惚れする立ち姿だったから弁護士・小林、庭師・村雨に決めた。そ
れ以上でも以下でもないのだろう。
続いて編成について答えてくれたのは、編成局編成センター・総合テレビ編成担当 北川絵美氏だ。
Q. 「みんなで筋肉体操」は、なぜこの時間か、毎日か、というのも大変気になるところです。
体操というと、朝なのではないかと思います。深夜の12時少し前、というのはどのような考え方なのでしょうか。また5分間だけ毎日、というのも面白いです。
お考えをお聞かせいただければと思います。
A.
編成のきっかけは、一般的に筋トレ自体なかなかハードルが高く、三日坊主で終わる人も多い中で、“ビジュアルで楽しむのも良し、実際やるのでも良し“という両面で楽しめるところや、尺が5分でその上通常筋トレで使う器具も不要という気軽さに魅力を感じ、私も含めた二人の女性編成担当者が、やりたいと思ったところからです。
まず、露出が多くなる夏は、美しいボディーになることをみなさん求めるのではないかということを考えました。(女子は“筋肉”というワードに弱いのかもしれません。)
放送時間については、帰宅して何気なくテレビを見ている時間帯、暑さの和らぐ時間帯でいつも寝る前にやろうと思ってはいるけれど挫折して諦めてしまう時間帯ということで、23:50という時間にしました。
ネットユーザーなど、比較的若い視聴者に見てもらえる時間というのも意識しました。また1夜、2夜と回数を重ねていくことで、話題も広がり、さらに視聴者層が拡大するような効果も狙いたかったところです。
制作したのが男性陣だったのに対し、編成は女性二人が担当したのが面白い。
そして斎藤P同様、「女性は筋肉に弱い」と考えている。
そういう時代なのだろうか?
次にネットとSNSについても聞いた。
Q.もう一点、私がそうだったように、ネットで話題になって知った人も多いようです。
それはある程度狙いとしてお持ちだったのでしょうか。ひょっとしたらリアルタイムの視聴率だけでなくネットでの視聴もされることを計算してのことなのかとも推察します。
これも考え方を教えていただければと思います。
A.
テレビ離れが進むなか、SNSなどを利用している現役世代や若い人たちに少しでもNHKに興味を持ってもらえるきっかけとなればと思い、当初からテレビでの放送とネット展開の両にらみで考えていました。
そして、SNSなどで知ってもらった現役世代や若い方々が、次はオンエアの放送も興味を持って見てもらうという効果を狙いました。
やはり、SNSで接点を持ってもらえることは期待していたようだ。ネットがざわついたのは、まさに狙い通りなのだろう。
だからこそ、YouTubeで全編丸々公開しているし、初回の再生数はすでに100万回を超えている。
引用:Yahooニュース
おわりに
「みんなの筋肉体操」の決め台詞は…
筋肉は裏切らない…
「筋肉は裏切らない…」の決め台詞で、毎回、番組が終了します。
今回、放送されたのは、全部で4回分。
果たして、続編はあるのでしょうか?
…というかあって欲しい!!
…いや、きっとあるはず!!
放送予定、並びに再放送などの予定は、
より、ご確認ください。
まずは、9月1日 午後23時55分 〜 午前0:00 より、NHK総合にて、
【みんなで筋肉体操】腕立て伏せ ~ 厚い胸板をつくる
の再放送が予定されています。
今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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