「猛残暑?」
そんな言葉あったっけ?
「もう、残暑?」
ではありませんよ。
猛暑とは
まず、猛暑とは、どれくらいの暑さのことをいうのでしょうか。
ウィキペディアでは、
猛暑とは、平常の気温と比べて著しく暑いときのことである。主に夏の天候について用いられる。日本国内においては2007年(平成19年)以降、1日の最高気温が35℃以上の日のことを「猛暑日」と言う。
と説明されています。
猛暑には、
「平常の気温と比べて著しく暑いとき」
という曖昧な定義しかされていません。
しかし、「猛暑日」は、
「2007年(平成19年)以降、1日の最高気温が35℃以上の日のことを「猛暑日」と言う。」
と定義されています。
ということですが、2018年の夏は35℃程度なら、まだましな方でしたね。
残暑とは
それでは、「残暑」とはなんでしょうか。
をいいます。
ポイントは、「立秋後の暑さ」というとことです。
立秋を過ぎたとたん、それまで使っていた「猛暑」という言葉が、「残暑」という言葉に置き換わるということです。
「立秋」とは
では、立秋とはいつのことでしょうか?
ウィキペディアでは、
立秋(りっしゅう)は、二十四節気の第13。七月節(旧暦6月後半から7月前半)。
現在広まっている定気法では、太陽黄経が135度のときで8月7日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から5/8年(約228.28日)後で8月7日ごろ。
期間としての意味もあり、そのように用いる場合は、この日から、次の節気の処暑前日までの期間を指す。
以上のような、分かりづらい説明になっています。
簡単に整理すると、
ということで、だいたいお盆の少し前の、8月7日ごろのことを、暦の上では、「立秋」と呼んでいます。
猛残暑とは
もうお分かりだと思いますが、立秋(8月7日ごろ)を過ぎての暑さを「残暑」と呼びますが、2018年の夏は、その「残暑」が、40℃近い「猛暑」であったことから、「猛暑」と「残暑」を組み合わせた「猛残暑」という言葉が使われたのでしょう。
ということで、この記事では、「猛残暑」のことを
と定義したいと思います。
猛残暑 はいつできた言葉?
ということで、
立秋(8月7日ごろ)を過ぎてからの、35℃以上の猛暑のことを、「猛残暑」と呼ぶようですが、この言葉が、正式に定義された言葉かどうかは不明です。
ためしにインタネットで、「猛残暑とは」で検索してみましたが、ウィキペディアやデジタル辞書のようなものはヒットしなかったので、単なる「猛暑」と「残暑」を組み合わせた言葉なのかもしれません。
しかし、2010年9月4日付けの日本経済新聞に、
猛残暑、午後1時に練馬で36.2度 25日連続熱帯夜
という見出しの記事がありましたので、その頃から使われていたことが分かります。
ただ、「猛暑」は毎年ですが、「猛残暑」となると毎年のことではないので、聞き慣れない言葉なのかもしれません。
今後は、定着してしまいそうな気もしますが…
おわりに
気象庁によると、これまでは、2007年8月17日に、岐阜県多治見市で観測された40.8℃が、一年を通じて最も遅い40℃台でした。
しかし、暦の上での立秋もとっくに過ぎた、2018年8月22日、新潟県の各地で40℃を超える猛烈な暑さになりました。
8月下旬に気温が40℃以上になるのは、国内の観測史上で初めてのことだったということです。
35℃を超える日が「猛暑日」ですが、40℃を超える日の「○○日」という新しい言葉があってもいいのではないか、と思った2018年の夏でした。
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今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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