「マルチナ、永遠のAI。」と「her/世界でひとつの彼女」 AI は心(感情)を持つことができるのか?

マルチナ、永遠のAI。――AIと仮想通貨時代をどう生きるか 』の作者、大村あつし氏も、影響を受けたという映画『 her/世界でひとつの彼女 』は、ご覧になったことがありますか?

マルチナ、永遠のAI。 』が映像化されるまでは『 マルチナ、永遠のAI。 』の世界やディープラーニングについて、イメージしやすくなるという意味では、『 her/世界でひとつの彼女 』は、オススメの映画だと思います。

しかし、『 her/世界でひとつの彼女 』には、ちょっとした問題点もあります。

 

her/世界でひとつの彼女

her/世界でひとつの彼女

『 her/世界でひとつの彼女 』(ハー せかいでひとつのかのじょ、原題:Her )は、スパイク・ジョーンズ監督・脚本による2013年のアメリカ合衆国のSF恋愛映画である。

コンピュータのオペレーティングシステム(人格を持つ最新の人工知能型OS)に恋をする男を描いた物語である。

2013年10月にニューヨーク映画祭でプレミア上映され、同年12月18日にアメリカ合衆国で劇場公開された。

出典:ウィキペディア

この映画は、小説『 マルチナ、永遠のAI。 』とは違い、AIについての説明や解説等は、一切ありません。

だからと言って、観ていて意味が分からないということもありません。

「未来は、こんな風になっているのかな?」

という感じで、興味深く観ることができます。

 

この映画が公開された時点では、SF恋愛映画という位置づけですが、

マルチナ、永遠のAI。 』の作者、大村あつし氏は、

『 マルチナ、永遠のAI。』 は、東京オリンピックが開催される2020年に、私たちはどのような生活を営んでいるのかを、正確な技術論と、その道の世界的権威の見解をもとに緻密に描いた作品であり、SFではありません

とコメントしています。

わずか数年で、SFが、現実可能な技術になりつつあることを考えると、近年のAIの進化のスピードの速さに驚かされます。

 

her/世界でひとつの彼女

her の問題点

her/世界でひとつの彼女 』は、とてもよくできた映画ですが、ちょっとした問題点もあります。

そのため、一応、『 her/世界でひとつの彼女 』を観るときの、注意点を書いておきます。

・お茶の間(死語?)で観ないほうがいい。
・家族(親子など)で一緒に観ないほうがいい。
・一人でも、近所に聞こえるような音量で観ないほうがいい。

といったところです。

なぜかというと、おそらく気まずい思いをすることになるからです。

「そこまでの描写が必要?」と思いますが、まぁ仕方がないです。

her/世界でひとつの彼女 』は、子どもでも観ることのできる「映像化」を期待したいと思います。

 

AIと心(感情)

マルチナ、永遠のAI。――AIと仮想通貨時代をどう生きるか 』も『 her/世界でひとつの彼女 』も、テーマは「AIと心(感情)」です。

ディープラーニングによって、AIも進化を続けますが、心(感情)を持つことができるのか?

また、AIが感情を持った場合、どのようなことが起こるのか?

AIが進化して、「私たちの生活の役に立つ」というのは、疑いのないことですが、

その先の世界があるのか?

ということが、テーマとして描かれていると思います。

 

マルチナ、永遠のAI。――AIと仮想通貨時代をどう生きるか」の著者である、大村あつし氏と、アンジェラ芽衣さんの対談のなかに、このようなやり取りがありました。

アンジェラ芽衣:
人間の「こころ」のメカニズムも、まだ解明されていないですよね。
だったら、機械に「こころ」が芽生えても、不思議なことではないと思うからです。
大村あつし:
ということは、アンジェラさんは「AIにはこころが芽生える」派なんですね。
アンジェラ芽衣:
そうですね。
実際、これだけ科学が進歩した現在に至っても「こころ」に関しては諸説あって、みなさん、おっしゃることが違いますよね。
それならば、知識を蓄えた人間、すなわち「知能を持った人間」に「嬉しさ」「悲しさ」「怒り」という感情が芽生えるなら、人工とはいえ「知能」であるAIにも「こころ」は、芽生えると思っています。
大村あつし:
著者としては、一番力を入れたシーンを気にっていただいてとても嬉しいです。
実際は「こころ」の正体はわからないわけですから、脳科学者なんかですと「脳内を飛び交っている単なる電気信号。
人が死ねば心も消失する」という立場なのかもしれませんが、現実にはそれでは説明のつかない現象は山ほどあるわけで、一説には全世界の82%の人は「こころ」は単なる電気信号ではなく、「ソウル」「魂」だと思っているそうです。
アンジェラ芽衣:
私も82%の人に同感です。
「言霊」もあると思っていますし。
そう言えば、『マルチナ、永遠のAI。』の中で、ショーマの喜ぶ顔が見たいと思ったマルチナが、それがきっかけで無限ループに陥るシーンがあるじゃないですか。
私は、あのときのマルチナにも「こころ」は芽生えていたと思います。
大村あつし:
いや、そこまで『マルチナ、永遠のAI。』を読み込んでくださっていて、本当に作者冥利につきます。

2人とも、「AIにも心が芽生える派」のようですね。

マルチナ、永遠のAI。アンジェラ芽衣 が AI について 著者 大村あつしと対談

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おわりに

千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター所長、ロボットクリエーター、工学博士である古田貴之氏は、東京オリンピック・パラリンピックが行われる2020年には、AI が組み込まれた家電や乗り物を各自が所有して、日々的に使うようなことが必ず起こると言っていました。

しかし、AI が心(感情)を持つかという疑問については、AIも結局は、単なる電気信号の流れであり、感情を持っているかのようにプログラムすることは可能だけど、AI 自身が心(感情)を持つことは、少なくとも今の技術では無理だと言っていました。(よってシンギュラリティも起こらないと。)

私には、

感情を持っているかのようにプログラムすること = 感情があるのと同じこと

とのような気がします。(脳科学的には心も電気信号だし。)

そこに、ディープラーニングによる AI の学習が進めば、小説や映画のように、あたかも感情をもっているかのような AI が出来上がるのではないかと想像しています。

この1〜2年で、AI は、さらに大きく進化すると思います。

果たして2020年には、どのような未来が待っているのでしょうか?

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今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。


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