Kombucha(コンブチャ)と 紅茶キノコ の違い・効果・歴史のまとめ

いまから半世紀近く前に一度、日本でもブームになった「紅茶キノコ」を知っている方は、それほど多くないかもしれません。

しかし、「Kombucha(コンブチャ)」なら、美容と健康に関心のある方であれば、知っているのではないでしょうか。

最近では、様々な Kombucha(コンブチャ)・ドリンクも市販もされるようになりました。

また、「家庭での培養」に、挑戦している人もいるかもしれません。

 

のちほど詳しく書きますが、じつは、

「紅茶キノコ」と「Kombucha(コンブチャ)」は、同じものです。

なぜ、同じなのに、2つの名前があるのか?

それでは、「紅茶キノコ」と「Kombucha(コンブチャ)」の歴史や効果について、順を追ってみていくことにしょう。

 

紅茶キノコ とは

「紅茶キノコ」とは、何なのか、簡単に説明します。

・「紅茶キノコ」とは、「バクテリアと酵母菌でできた菌塊(スコビー)」に、紅茶や緑茶(カフェイン)と糖(砂糖など)を入れて発酵させてつくる発酵飲料です。

「紅茶キノコ」には、乳酸菌、酵母菌、アミノ酸、グルクロン酸、酵素、ビタミンB群、ビタミンC、ポリフェノールなどが豊富に含まれていて、しかもローカロリーの発酵飲料です。

・海外では、「Kombucha(コンブチャ)」として、ベジタリアンやヴィーガンレストランなどで、人気のドリンクメニューになっています。

 

白い皮膜のゲル状の菌塊は、「スコビー」と呼ばれ、酢酸菌が作ったセルロース(食物繊維)で、発酵の副産物です。

似たようなものとしては、おなじみの「ナタデココ」があります。

このセルロースが、「キノコ」のように見えることから、「紅茶キノコ」と呼ばれるようになったようですが、実際は、「キノコ」というよりは「クラゲ」と言ったほうがしっくりくる風貌です。

「紅茶キノコ」は、「スコビー」自体を食べることもできますが、通常は液体を飲み、「スコビー」を種菌として、「茶葉から入れたお茶」と砂糖などの「糖」を加えて、次々と培養していきます。

 

「紅茶キノコ」が、はじめて日本にやってきた当時の名称が、「ロシアンティー・マッシュルーム」だったため、その和訳で「紅茶キノコ」となりましたが、実際には、「紅茶」である必要はなく、「茶葉から入れたお茶」であれば大丈夫です。

茶葉が変わると、香りが変わりますので、いろいろと試してみると楽しめます。

微量のアルコール

「紅茶キノコ」には、「スコビー」に存在する細菌や酵母の働きで発酵が進み、0.5%程度の、ごく微量のアルコール分が含まれます。

アルコールにめちゃくちゃ弱いという人は、酔ってしまうことがあるかもしれません。

かつて、アメリカのお騒がせセレブ、リンジー・ローハンが、飲酒運転で連行されるとき、

 

私は、お酒なんでいない!
Kombucha(コンブチャ)を飲んでいただけよ!

 

と、苦しい言い訳したことがきっかけとなって、「Kombucha(コンブチャ)」が、アメリカ中で広まったと言われています。(実際に飲んでいたのはアルコールです。)

極端にアルコールに弱い方は、十分に注意が必要です!

 

紅茶キノコ の効果

「紅茶キノコ」には、乳酸菌が豊富に含まれています。

乳酸菌は、俗に言う「善玉菌」ですので、腸内環境の改善に役立ちます。

そして、

腸内環境が改善されることで、美容と健康に良い影響が期待できます。

「紅茶キノコ」は、乳酸菌飲料ですが、乳製品ではないので、乳糖不耐症などの心配はいりません。

乳酸菌飲料・発酵飲料である「紅茶キノコ」の液体には、次のような効果が期待されています。

・免疫力アップ
・便秘の改善
・デトックス
・抗酸化作用(アンチエイジング)
・肌の保湿効果
・消化吸収機能の改善
・アトピー性皮膚炎の緩和
・血圧を下げる
・コレステロールを下げる
・ホルモンバランスの調整
・慢性疲労の改善
・眼精疲労の改善
・髪質の改善
・頭痛や偏頭痛の予防
・不眠症の改善
・ガン予防
…etc

紅茶キノコ の原産地

「紅茶キノコ」の原産地は、ウィキペディアによると、

東モンゴルが原産で、後にシベリアでよく飲まれるようになった発酵飲料

と書かれていますが、1974年に出版された中満須磨子氏の 『紅茶キノコ健康法』 (地産出版)を読むと、紅茶キノコは、

中国渤海の住民に、健康長寿の「海宝」(ハイパオ)として珍重されていたものが、シベリア(バイカル地方)へ渡来したと信じられている

と書かれています。

 

「渤海(ぼっかい)」とは、現中国東北部から朝鮮半島北部、現ロシアの沿海地方にかけて、かつて存在した国家のことです。

また、台湾にも「紅茶キノコ」によく似たものがあり、現地の人は、やはり「海宝」(パイパオ)と呼んでいます。

台湾では、培養に烏龍茶を使うようです。

紅茶キノコ は健康長寿の「霊薬」

かつて、ロシアの農村の一部に、「あるモノ」を健康のために常備薬として培養し、朝晩、子供のときから、これを飲むことを習慣としていた地方がありました。

その農村では、ガンや高血圧などの生活習慣病で死んだものがなく、90歳以上になっても、心身ともに健康で元気に働いている長寿者が多かったといいます。

そして、その「あるモノ」こそが、「紅茶キノコ」でした。

そのロシアの農村では、

「紅茶キノコ」は、健康長寿の「霊薬」で、そのおかげで、無病息災、長寿を楽しむことが出来ると信じられていました。

 

 日本での 紅茶キノコ ブーム

ロシア土産として海を渡った「紅茶キノコ」は、家庭で手軽に培養できたことから、日本でも、株分けにより口コミで広まり、1975年初頭から大きななブームとなりました。

そのきっかけとなったのは、1973年11月26日に、NHKラジオで放送された「趣味の手帳」でした。

その番組で、延命長寿食を研究していた鳥居純子さんによって『八百比丘尼(やおびくに)の食べもの』という題名で、「紅茶キノコ」が紹介され、大反響となります。

そして、翌年1974年に出版された、中満須磨子さんの 『紅茶キノコ健康法』 (地産出版)の影響もあり、「紅茶キノコ」は、大ブームとなりました。

 

しかし、自宅で紅茶キノコを発酵させる過程で、余計な雑菌も繁殖してしまい、その結果、食中毒などが発生し、安全性や有効性に疑念が持たれ、ブームは収束してしまいます。

その後、1977年に東京都立衛生研究所の研究者らが行った、都内の愛飲家から分けてもらった「紅茶キノコ」についての調査では、「紅茶キノコ」を構成する微生物に病原性は認められなかったことが明らかになりましたが、「紅茶キノコ」ブームが戻ることはありませんでした。

Kombucha(コンブチャ)ブーム

日本での「紅茶キノコ」ブームが下火になってからも、一部の愛好家の間で飲まれ続けていた「紅茶キノコ」は、韓国に渡りました。

一説では、韓国では、「菌」のことを「kom」ということから、「Kombucha(コンブチャ)」という名前になったとも言われています。

 

そして、「Kombucha(コンブチャ)」は、韓国からアメリカに渡ることになります。

「Kombucha(コンブチャ)」は、アメリカの西海岸、ハリウッド、ハワイなどのウェルネスカルチャーの進んだ地域や、ローフードマニアやヨガ愛好者の間で、人気の健康飲料となりました。

アメリカでは、セレブが通う高級オーガニック食材のスーパーマーケット「WHOLE FOODS(ホールフーズ)」に、「Kombucha(コンブチャ)」の専用コーナーがあるほど、定番の健康ドリングとなりました。

そして、マドンナ、グウィネス・パルトロー、ジェニファー・ロペス、ミランダ・カー、ケイティ・ペリー、オーランド・ブルームなどのセレブが愛飲していることが広まると、一気にブームが加速していきました。

先に紹介したとおり、アメリカのお騒がせセレブ、リンジー・ローハンが、飲酒運転で連行されるとき、

 

私は、お酒なんでいない!
Kombucha(コンブチャ)を飲んでいただけよ!

 

と、苦しい言い訳したことがきっかけとなって、「Kombucha(コンブチャ)」が、アメリカ中で広まったと言われています。(実際に飲んでいたのはアルコールです。)

 

日本では

日本では、菌活女子や発酵食品マニア、ローフード愛好家たちが、SNSなどを通じて関心を集め、「逆輸入」の形で、2014年頃から「Kombucha(コンブチャ)」という名称で「紅茶キノコ」が再び注目されるようになりました。

日本の著名人では、道端ジェシカさん、米倉涼子さん、藤原紀香さん、山田優さんなどが、愛飲していると言われています。

ちなみに、「Kombucha(コンブチャ)」という名称は、日本語の「昆布茶」と似ていますが、「紅茶キノコ」と「昆布茶」は全く別のものです。

一説では、「紅茶キノコ」が、日本から英語に訳されるときに、「スコビー」を海藻(昆布)と誤解し、「昆布茶」と混同したとも言われています。

いずれにせよ、

かつての「紅茶キノコ」が海を渡り、長い年月を経て、「Kombucha(コンブチャ)」として日本に戻ってきたのです。

紅茶キノコ・Kombucha(コンブチャ)の味は?

オリジナルの「紅茶キノコ」の味は、レモンティーのような感じで、さほど飲みにくいものではありません。

レモンやラズベリーなど、お好みののフルーツを加えて飲んでも、美味しく飲むことができます。

Kombucha(コンブチャ)」と名称を変えた現在では、マンゴー味、ストロベリー味、ローズヒップ味など、さまざまに加工がされているものも販売されています。

おわりに

かつて、「紅茶キノコ」として、日本で大ブームとなっていた健康飲料が、海を渡り、長い年月を経て、「Kombucha(コンブチャ)」名を変えて、逆輸入の形で日本に戻ってきました。

そして、日本でも再びブームになろうとしています。

よいものは、国も時代も超えて引き継がれていくものだと、改めて感じます。

あなたも、テレビや雑誌で話題の「Kombucha(コンブチャ)」を試してみませんか?


今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。


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