KINTO(きんと) とは? トヨタの自動車 サブスクリプション・サービス

2019年、トヨタ自動車が、自動車のサブスクリプション・サービス「KINTO」を、正式にスタートさせます。

トヨタの「KINTO」というサービスは、2108年の年末に発表されていました。

「KINTO」へは、トヨタの100%子会社「トヨタファイナンシャルサービス」と、住友商事グループの「住友三井オートサービス」が出資しています。

「KINTO」は、自動車や、その他の交通手段を定額のサブスクリプションで提供するほかにも、中古車の売買、整備、補修部品販売なども行う予定となっています。

 

サブスクリプション とは

まずは、「サブスクリプション」とは、どのような意味でしょうか?

サブスクリプション(subscription)とは、製品やサービスなどの一定期間の利用に対して、代金を支払う方式のことです。

多くの場合、「定額制」と同じ意味で用いられています。

 

定額音楽配信サービスの「Apple music」や「Spotify」などのが有名ですね。

その他にも、「amazon prime」や「youtube premium」など、主にネットを使ったサービスと相性がよく、徐々に広がりを見せています。

 

最近では、「Apple」や「Amazon」、「Google」などのIT企業にかぎらず、多くの企業が「ワンタイムトランザクション・ビジネスモデル(物品販売)」よりも、「サブスクリプション・ビジネスモデル(継続課金ビジネス)」を重視する傾向があります。

 

ワンタイムトランザクション・ビジネスモデル(物品販売)」は、製造コストもかかるので、利益率はそれほど高くはありませんし、売れなかった場合のリスク(損失)も大きくなります。

 

一方の「サブスクリプション・ビジネスモデル(継続課金ビジネス)」は、お客に商品やサービスを継続的に利用してもらい、その利用料金を定期的に課金し続けるというビジネスモデルです。

 

軌道に乗るまでは、収益性は厳しいかもしれませんが、いちど利用者が集まってしまえば、安定的な収入を見込める、優れたビジネスモデルです。

コンテンツが有益であれば、多くの人は喜んで、それにお金を支払うでしょう。

 

また、ユーザーは、知らないうちに毎月、課金されているので、支払いの痛みをそれほど感じない、という側面もあります。

 

KINTO(きんと)とは

KINTO(きんと)」は、2019年1月11日に設立された、トヨタ自動車による、自動車のサブスクリプション・サービスです。

 

「KINTO」のサブスクリプション・サービスは、2019年2月6日より「KINTO SELECT」、3月1日から「KINTO ONE」が、東京都内のトヨタ販売店および、レクサス販売店(一部販売店を除く)で、トライアルが始まります。

 

・「KINTO ONE」 …2019年2月6日〜

・「KINTO SELECT」…2019年3月1日〜

 

2019年の夏以降は、両サービスを全国で展開していく予定です。

また、2019年秋以降は、サービスの対象車種を拡大していく予定です。

 

【KINTO】愛車サブスクリプション -トヨタの新サービス -
愛車サブスクリプションサービス「KINTO」公式サイト。好きなクルマ、乗りたいクルマを自由に選び、好きなだけ楽しんでいただくことができます。

月額料金に含まれるもの

「KINTO」の料金には、以下のものが含まれています。

・車両代
・登録時の諸費用
・税金
・メンテナンス
・任意保険
・自動車税

月額料金に含まれないもの

「KINTO」のサービスに含まれていない費用は、

・ガソリン代
・駐車場代
・冬用タイヤ(オプション)
・タイヤチェーン(オプション)

くらいですね。

特殊装備

冬用のスタッドレスタイヤや、タイヤチェーンなどの特殊な装備については、現時点では「検討しきれていない」ということです。

東京地区では、問題になることは少ないと思いますが、全国展開の際には、オプションとして、別途メニュー化されるのではないかと考えられます。

任意保険

任意保険の内容は、

・対人対物:無制限
・人身傷害:5,000万円
・車両保険付帯:免責 5万円

となっています。

また、ドライバーによる、年齢制限は設定されていません

18歳の免許取り立てでも、50歳のベテランでも、「KINTO」のサブスクリプション価格に、違いはないということです。

走行距離

年齢制限はありませんが、「KINTO ONE」、「KINTO SELECT」ともに、走行距離には制限があります。

月間の走行距離は1,500kmまでとなっており、それを超過した場合には、別途、追加料金が発生することになります。

 

KINTO ONE

「KINTO ONE」というサービスは、個人が対象となっています。

 

「KINTO ONE」では、当面は、

・プリウス
・カローラ・スポーツ
・アルファード
・ヴェルファイア
・クラウン

の車種を利用することができます。

2019年の秋以降には、ラインナップの拡大が予定されています。

月額利用料金

月額利用料金は、

対象車種月額利用料金
プリウス税抜46,100円~55,400円(税込49,788円~59,832円)
カローラスポーツ税抜49,500円~58,700円(税込53,460円~63,396円)
アルファード税抜79,000円~92,000円(税込85,320円~99,360円)
ヴェルファイア税抜75,000円~88,000円(税込81,000円~95,040円)
クラウン税抜90,000円~99,000円(税込97,200円~106,920円)

となっています。

利用条件

利用条件は、以下の通りとなっています。

・契約期間:36か月(1台)
・頭金:不要
・支払方法:毎月均等(ボーナス払い選択可)
・グレード:3グレード
・オプション:2パッケージ
・カラー:全色選択可能
・内装色:標準色のみ
(オプションカラー選択の場合は、月額料金に加算)

まずは、東京都内のトヨタ販売店からサービスを開始し、2019年の夏以降は、全国に展開していく予定となっています。

KINTO SELECT

「KINTO SELECT」は、個人だけではなく、事業主なども対象となります。

それにより、「KINTO SELECT」の月額料金を、会社の経費として落とすことが可能になります。

 

「KINTO SELECT」は、

・レクサス ES300h
・レクサス IS300h
・レクサス RC300h
・レクサス UX250h
・レクサス RX450h
・レクサス NX300h

の6台の車種を、半年ごとに利用することができます。

月額利用料金

月額利用料金は、税抜180,000円(税込194,400円)となっています。

「KINTO SELECT」の場合は、1台ではなく、レクサスの新車6台に、半年ごとに乗ることになります。

利用条件

利用条件は、以下の通りとなっています。

・契約期間:36か月(6台)
・6種類のレクサスを、6か月ごとに乗り換える
・頭金:不要
・支払方法:毎月均等
・グレード:KINTO指定
・オプション:KINTO指定
・カラー:KINTO指定

まずは、東京都内のレクサス販売店からサービスを開始し、2019年の夏以降は、全国に展開していく予定となっています。

 

ポイント制度

「KINTO」のサービスには、「ポイント制度」が導入されます。

 

「KINTO」の車両は、最低価格のプリウスを除き、すべてカーナビが装備され、「DCM」も装備されます。

 

「DCM」とは、「Data Communication Module」の略で、自動車専用の通信機です。

 

車に「DCM」を搭載することで、24時間、365日、サーバと通信し、安全で便利なサービスをご利用することが可能になります。

 

この「DCM」からのデータを、トヨタの「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」とやり取りしすることで、利用者の走行状況が把握されます。

そして、「安全運転」、「エコ運転」、「メンテナンス履歴」などをポイント化していきます。

 

貯まったポイントを支払いに充填できたりするので、安全運転をすれば、実質的な利用価格が安くなるという仕組みです。

つまり、安全運転やエコ運転に対しては、明確なインセンティブが働くことになります。

それにより、トラブルや事故を減らす効果が期待できるのでしょう。

 

また、海外勤務や免許返納などの際には、キャンセル料は発生せず、ペナルティなしで、途中解約が可能となります。

「KINTO」は、頭金も不要なため、気軽に始めやすいサービスとなっています。

プレスリリース

「KINTO」のプレスリリースは、こちらです。

トヨタ自動車、新会社「KINTO」を設立

-人とクルマの新しい関係を提案する、2種類の愛車サブスクリプションサービスを展開-

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、人とクルマとの新しい関係を提案する愛車サブスクリプションサービス*1の運営会社として、100%子会社のトヨタファイナンシャルサービス株式会社と住友商事株式会社グループの住友三井オートサービス株式会社の出資のもと、新会社「株式会社KINTO*2」(以下、KINTO)を設立いたしました。

クルマが従来の「所有」から、使いたい時に使いたい分だけ利用する「利活用」にシフトする中、クルマを単なる移動手段として利用するのではなく、利活用を前提としながら、好きなクルマ・乗りたいクルマを自由に選び、気軽に楽しみたいというニーズが高まっています。

KINTOは、お客様がもっと気楽に楽しくクルマとお付き合いいただける新しいクルマの持ち方を提案していきます。具体的には、3年間で1台のトヨタブランド車にお乗りいただく「KINTO ONE」と、3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐことができる「KINTO SELECT」の2種類のサービスをご用意しました。いずれのサービスとも、任意保険の支払いや自動車税、登録諸費用、車両の定期メンテナンス*3がパッケージ化された月額定額サービスとなっています。また、全国の販売店に加え、インターネット(https://kinto-jp.com/)からも申し込みが可能*3なため気軽に利用を開始できることに加え、トヨタ販売店およびレクサス販売店での安心のサービスを受けることができます。

「KINTO SELECT」は2019年2月6日から、「KINTO ONE」は同年3月1日から東京都内のトヨタ販売店およびレクサス販売店(一部販売店を除く)でトライアルを実施*4するほか、同年夏以降両サービスを全国に展開し、秋口にはサービスの対象車種を拡大していきます。

トヨタはKINTOをはじめ、これからもクルマがかけがえのない「愛車」となり、お客様のカーライフをより豊かにしていくための取り組みを進めてまいります。

*1 月額定額サービス
*2 必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できる「筋斗雲」をイメージした名称
*3 KINTO ONEのみ
*4 KINTO ONEはトヨタ西東京カローラ株式会社、ネッツトヨタ多摩株式会社、ネッツトヨタ東都株式会社を除く都内のトヨタ販売店店舗。
KINTO SELECTはレクサス多摩、レクサス東大和、レクサス練馬、レクサス小石川、及びCPO店を除く都内のレクサス販売店

出典:https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/26466090.html

 

おわりに

トヨタが、「KINTO」をこのようなサービスにした理由は、

クルマを買うのは、今でも普通の人にとっても一大事。
家族と相談する、両親と相談する。
そこから資金計画を立てて、販売店に行って、今乗っているクルマを、買い取り業者に持っていくのかどうするのか…
という、さまざまなステップがあり、このことの大変さから、
もっと簡単にクルマと付き合える方法はないのだろうか
と考えて作り上げたのが「KINTO」というサービスになる。

ということです。

 

「KINTO」は、

インターネットで好きなクルマを調べて、携帯電話を月々の利用料で使うように、クルマを月々で利用する

ということを念頭に設計されています。

Webサイト「KINTO」から手軽に申し込めて、料金が明確なので、値引き交渉も不要で、そのための時間も節約できることも、現代人には受け入れられやすいと思います。

 

「KINTO」で利用したクルマが気に入った場合でも、買い取ることできないので、36か月経過時には、「KINTO」で次のクルマに乗るか、そこでクルマを別途購入することになります。

 

「KINTO」の設立は、すでに始まっている、新しい自動車利用のへのシフトを、明確にするものでしょう。

 

しかし、最後に、ひとつ疑問が残ります。

それは、

リースとは、いったいどう違うのだろうか?

ということです。


今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。


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