人を乗せて空を移動する「空飛ぶ車」の開発が進んでいます。
「空飛ぶ車」には、急速に進むドローンの技術が応用されているようです。
2019年の春には、有人の試験飛行を始め、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、「空飛ぶクルマで聖火台に火を灯す」ことを目標に、現在、開発が進められています。
ほんとうに実現したら、すごいですね!
空飛ぶ車 の実用化はいつ?
ドローンのように空を移動する「空飛ぶクルマ」の運航ルールや、技術開発のスケジュール策定など、実用化に向けた議論が始まっています。
「空飛ぶクルマ」は、交通渋滞の解消や、物流サービスの効率化につながるとして、すでに世界で開発が進められています。
そして、新たな成長産業としても期待されている分野でもあります。
トヨタ自動車などが支援する開発グループ「カーティベーター」の代表は、2019年春に有人の試験飛行を開始し、「2023年には、国内で販売を開始したい」と話しています。
また、アメリカの配車サービス大手「ウーバー」の担当者も、2023年に「空飛ぶタクシー」として、アメリカで実用化させる計画を発表しています。
「空飛ぶ車」の実用化を目指す官民協議会では、今後、各社の計画を踏まえて、安全確保に必要な運航ルールや、技術開発のための国の支援策などについて議論が進み、年内には実用化に向けた具体的なスケジュールがまとまる予定になっています。
「空飛ぶクルマ」の定義とは
じつは、「空飛ぶクルマ」には、明確な定義がありません。
「空飛ぶクルマ」は、一般的には、
「ドローンの技術を応用し、電動のプロペラで垂直に離着陸ができる機体」
のことを指します。
なかには、飛ぶだけでなく、走行できるものもありますが、主な用途は飛ぶことです。
ヘリコプターや飛行機よりも手軽に、安いコストで移動する手段として開発が進められています。
空飛ぶタクシー として期待
経済成長や人口の増加などに伴い、世界各地で都市部の交通渋滞が深刻化しています。
そんな背景もあり、好きなときにどこへでも行ける「空飛ぶタクシー」としての利用が期待されています。
中東のドバイや、シンガポールでは、政府が欧米の企業と協力して実証実験を始めるなど、積極的に導入を進めようとしています。
日本での開発と課題
日本では、トヨタ自動車などが支援するグループ「カーティベーター」が、小型の空飛ぶクルマの開発を進めています。
2019年春にも、有人の試験飛行を始める予定で、
考えです。
空飛ぶ車のイメージ(経済産業省提供)
日本でも、新たな成長産業として導入が期待され、実用化に向けての具体的な検討が始まった「空飛ぶクルマ」ですが、課題も多くあります。
なかでも、
が最大の課題となっています。
世界各国で進む開発競争
世界では、日本以上に開発が進んでいます。
航空機メーカーやIT企業、新興のベンチャー企業などが「空飛ぶ車」の開発を進めています。
ヨーロッパ
特に、ヨーロッパでは開発が盛んです。
2018年3月にスイスで開かれた「ジュネーブモーターショー」では、オランダのベンチャー企業「パルヴィ・インターナショナル」が、3輪走行でヘリコプターのように、空も飛べる自動車を発表し、来年から一般向けに販売するとして話題を集めました。
大手航空機メーカーの「エアバス」も、自動車メーカーの「アウディ」と共同で、空飛ぶクルマの開発を行っています。
すでに、2人乗りの電気自動車に、4つの大型プロペラを取り付けたコンセプトカーを発表し、ドイツ国内で実証実験が始まるところです。
また、ドイツのベンチャー企業「ボロコプター」は、電動プロペラで飛ぶ、2人乗りの車を開発し、交通渋滞が深刻な、中東のドバイでの「空飛ぶタクシー」の実用化を目指しています。
アメリカ
アメリカでは、配車サービス大手「ウーバー」が、NASA(アメリカ航空宇宙局)と連携して、2020年をメドに、ロサンゼルスなどで、実証実験を行うと発表しています。
中国
中国でも、ドローンベンチャーの「イーハン」が、2018年2月、ドローンのように空を飛ぶ1人乗りの車のテスト飛行を公開し、ドバイでの実用化を予定しているということです。
おわりに
航空機メーカーやIT企業、そして新興のベンチャー企業など、多くの企業が「空飛ぶ車」の開発に力を入れています。
日本では、「カーティベーター」の福沢知浩共同代表が、
「2050年までに、誰もが自由に空を飛べるようにしたい!」
と意気込みを語っています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、日本の素晴らしさを世界に示す、是好の機会になります。
ぜひ「空飛ぶクルマで、聖火台に火を灯して欲しい」と願っています。
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今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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