「空飛ぶタクシー」構想を掲げる、アメリカ配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズは、日本での試験飛行を検討していることを明らかにしました。
いよいよ、東京上空にも「空飛ぶタクシー」が飛行することになるのでしょうか?
試験飛行の候補地
「空飛ぶタクシー」の試験飛行は、アメリカ国内の2都市で予定しているほかに、インド、オーストラリア、ブラジル、フランス、そして日本が候補地となっており、今後、各国の政府や自治体と協議が進むことになりそうです。
ウーバーは、日本市場については、東京を例に挙げ、
「公共交通機関は発達しているが、空飛ぶタクシーが補完する余地はある」
との認識を示しています。
eVTOL(イーブイトール)とは
「eVTOL(イーブイトール)」は、ドイツの「ボロコプター社(Volocopter)」という、日本語にすると、ちょっと不安になる名前の会社の製品です。
せめて「ロボコプター」なら良かったのですが…
とはいえ、ドイツ語ですので、気にしないようにします。
「eVTOL(イーブイトール)」には、18個のモーターとプロペラが付いているのが特徴です。
そのため、たとえ1〜2個のプロペラが壊れたとしても、墜落しない点が、ヘリコプターとの大きな違いです。
また、「eVTOL(イーブイトール)」の飛行音は、電動のため、とても静かだということです。
そして、「eVTOL(イーブイトール)」は、現時点で、もっとも実用レベルに近い機体だということです。
垂直離着陸機(VTOL)とは
米軍のオスプレイの様に、垂直離着陸ができて、水平飛行もできる機体を「垂直離着陸機(VTOL機)」といいます。
ヘリコプターも、垂直に離着陸できるのですが、回転翼機であるヘリコプターは、慣例的に垂直離着陸機(VTOL機)には含めないのだそうです。
そして、その動力を電気エネルギーでまかなうのが、電動VTOL機ということになります。
世界初の電動VTOL機は、「Lilium Jet」という機体です。
「Lilium Jet」は、最大時速が300km/hで、航続距離は300kmだということです。
「電動VTOL機」を英語にしたものが、「eVTOL」ではなく、「eVTOL」というのは固有名詞です。
無人か有人か
ウーバーは、「空飛ぶタクシー」を無人運転にするには、まだ時間がかかるため、パイロットを同乗させることを検討しているとのことです。
アメリカ航空当局と折衝を重ねていることも明らかにし、事業開始時には、十分な数のパイロットを確保できる見通しだとしています。
おわりに
これは個人的な意見ですが、ここ数年、一気に技術が進歩して、少し前に思い描いていた、SF映画の世界ような未来が、一気にやってきているような気がしています。
もうすぐ訪れる、2020年台というのは、世の中が大きく変わるのではないでしょうか。
安全対策等の課題も多いとは思いますが、なんだかワクワクしてきますね!
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今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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