『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』という、仮想通貨の入門書を読んでみました。
価格は、単行本・Kindle版ともに1,000円ちょっとです。
時間的には、だいたい60分くらいで、サクッと読むことができます。
ただし、基本的には「ブロックチェーン」と「ビットコイン」を中心として書かれている本ですので、「リップル」などのアルトコインについては、この本だけでは、あまり多くを知ることはできません。
60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』は、話題のIT技術のしくみを解説する「60分でわかる」シリーズの第3弾です。
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』は、ビットコイン や、その根幹となる、ブロックチェーン という技術についての知識を、わかりやすく解説した書籍です。
「仮想通貨」というと、多くの人は勉強していなくても、某仮想通貨交換業者のCMのように、「仮想通貨? 知ってる!」って答えると思います。
逆に、「仮想通貨? なにそれ?」という人は、あまりいないと思います。
しかし、慈済には「仮想通貨」について、ほんとに理解しているかと言うと、怪しいと思います。
多くの人が持つ「仮想通貨」のイメージは、「投資(投機)対象の架空のデジタル通貨」という感じでしょうか?
そして、
「ちょっと危険だけど、当たれば大儲けできる」というような、イメージを持っているかもしれません。
確かに、そのような一面もありますが、「ビットコイン」を生んだ「ブロックチェーン」という技術は、インターネット以来の世の中を変える「革命」だと言われています。
そ表向きは、投機対象として、「大儲けした」とか「億り人になった」などが話題になりますが、その裏側では「ブロックチェーン」技術を用いて、様々な分野で、革命的なことが起ころうとしています。
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』を読めば、「ブロックチェーン」や仮想通貨(主にビットコイン)のしくみや歴史的なこと、いま、世の中で何が起ころうとしているのかなどを、短時間でイメージできるようになります。
レビュー
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』のレビューは、概ね良好です。
同シリーズの『 60分でわかる! ブロックチェーン最前線 』は、かなり評判が悪いので、そちらと間違えないように注意が必要です。
また『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』の初版は、2017年6月ですが、2018年2月に、一部改定されているようです。
参考書のように、仮想通貨のことが丁寧に説明されています。
僕自身は、知り合いの方に、この本分かりやすいよと言われて購入しました。
実際仮想通貨に興味はあったけど、それに関する知識が何もなかった僕にしては、かなり理解が深まりましたし、仮想通貨に投資するキッカケになった本です。
仮想通貨のこと何も分からないけど、勉強したいなって思われてる人は、まずこの本から読んでみることをオススメします。
出典:amazon.co.jp
ブロックチェーン・仮想通貨(暗号通貨)に興味ある人が、まず手に取るべき本です。
各ページのタイトルと、イラストを眺めるだけでもイメージしやすい内容です。
この本を読んで、ブロックチェーンを掘り下げるのか(開発)、暗号通貨を掘り下げるのか(トレード)自分にあった本を読めばいいのかなと。
出典:amazon.co.jp
本書では、主に、ビットコイン、ブロックチェーンの仕組み、社会からの反応等の事柄についてトピックスごとに説明がなされて言います。
図がふんだんに使われていて、理解が容易であるので、ビットコインに対する知識がゼロの方に、特におすすめの一冊です。
出典:amazon.co.jp
文章のスタイルとしては、固有名詞や専門用語が比較的多用され、各トピックの概要を手短にまとめたものにとどまっていますが、文章自体はとてもしっかりしています。
仮想通貨のキモになる知識を厳選して丁寧にかみ砕いて教えて欲しいという人には向いていないと思います。
ネットや、他の資料に当たって深掘りしていくための、取っ掛かりとしてはいいかもしれません。
出典:amazon.co.jp
店で何冊か入門書をパラパラ立ち読みしましたが、こちらはサイズ的にもちょうどよく、左が文章、右がイラストになっていて作りがきれい。
文字もイラストも大きめで、ごちゃごちゃしてなくて手に取りやすいと思います。
出典:amazon.co.jp
など、「はじめの一冊として最適」という意見が多かったです。
私も、それについては納得で、そのとおりだと思います。
しかし、技術的なことについては、こんなレビューもありました。
私は、ビットコインやブロックチェーンについて殆ど知識がない状態で本書を購入しました。
一応、エンジニアなので、技術的な情報をサクッと眺められるような軽い本を求めていました。
本書は薄い本ですが、技術評論社の本ですし、ある程度は技術的な情報も信頼して読めるものと考えて購入しました。感想を言うと、ビットコインやブロックチェーンの、ビジネス的な側面はよく説明されていると思います(他の本を読んでいないので比較できませんが)。
ただ、技術的な情報は信頼できません。恐らく著者も正しく理解していないのではないかと思います。
たとえば、公開鍵暗号とデジタル署名について、送信者と受信者が混同されています。
少なくとも私はスッキリしないまま本書を読み終えました。出典:amazon.co.jp
短くて読みやすい本で、一応ビットコインについての説明が網羅されているので,初心者には良いかもしれません。
ただし、それぞれの項目についての説明が短すぎるので、これを読めばビットコインについて理解できると言うわけではありません。
一応いろいろなことについて言及されているとは思いますが、その意味が理解できるほどに詳しくは書かれていません。
ビットコインについて本当に理解したければ,「ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術」(NTT出版)をお勧めします。
出典:amazon.co.jp
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』は、技術的なことをしっかりと理解するというよりは、仮想通貨やブロックチェーンについて、大枠を理解する目的で読むことをおすすめします。
逆に言うと、そのあたりが分かっている人は、もっと専門的な本を選んだ方がよいと言うことになります。
あくまでも、「はじめの一冊に最適」な本だということです。
おわりに
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』は、知っているようで、じつは知らない「仮想通貨」について、知るための入門書としては、オススメです。
ただし、書籍という性質上、最新情報ではありませんので、その点には注意が必要です。
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』に書かかれていることをベースにして、ネットなどから、最新の情報を収集して、より理解を深めることが望ましいと思います。
また、最近注目のアルトコインについても、この本だけでは不十分な印象があります。
たとえば、最近話題の「リップル(XRP)」であれば、
仮想通貨リップルの衝撃 Rippleが実現する”価値のインターネット”
あたりを読んでみるといいかもしれません。
この本では、「リップル(XRP)」の技術的な素晴らしさが、書かれているのですが、この本を読んでおくと、最近、よくニュースになる「リップル」や「リップルネット」などの話題が理解できるようになると思います。
最後に、
『 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 』も『 仮想通貨リップルの衝撃 Rippleが実現する”価値のインターネット” 』も、これを読めば仮想通貨で儲けることができる、という本ではありませんので、その点だけは、勘違いなさらないようお願いします。
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今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。
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